「体外受精のスケジュール、どのくらいで授かるんですか?」

この質問ほど、答えが人によって違うものはない。

なぜなら、採卵周期は完全に読めないから。

月経が来たから「よし、今月採卵できそう」って思っても、卵胞の成長のスピードは、毎回違う。

早い人は 10 日で採卵。遅い人は 20 日。その差、全く予測できない。

仕事をしてると、この「読めなさ」がホント、ストレス。

採卵周期の流れ:予測不能な理由

月経が来る ↓ クリニックで誘発剤(ホルモン注射)を開始 ↓ 5~7 日後、超音波で「卵胞ちゃんと育ってる?」を確認 ↓ ここから毎日か 1~2 日置きで通院 卵胞の成長をチェック ホルモン検査 ↓ 「あ、明日採卵です」と突然連絡が来る ↓ 採卵当日

つまり、最初は「大体いつくらい」は予想できるけど、後半は全然。「明日採卵」って言われて、初めて決まる。

実際に採卵周期が来た時

事務職だった当時、毎日机の上に仕事が積み上がるんです。

採卵周期に入った月、上司に「この月は通院が増えます」って報告した。

でも「いつ?どのくらい休む?」には答えられない。

卵胞の成長のスピードは、人によって、周期によって全然違うから。

同僚は「プロジェクトが重なる」とか「この時期は外せない」って条件で判断できる。

でも私は「申し訳ないんですが、突然休む可能性があります」としか言えない。

その曖昧さが、職場ではマジでやりづらい。

実は身体の負担より、メンタルがきつい

ホルモン注射の副作用? あるよ。お腹の張り、違和感、疲労感。

でも、その程度なら仕事は続けられる。

問題は「心ここにあらず」ってやつ。

毎日、排卵のタイミングをソワソワ気にしながら、クライアントメールを返したり、企画を進めたり。

メール返信が進まない。会議の話が頭に入らない。

「あ、クリニックから電話来たらどうしよう」って、常に心の片隅に。

採卵の日が決まった瞬間「ホッ」ってなるけど、同時に「えっ、明日?」ってパニック。

今はパート。でも罪悪感は付きまとう

今はパート勤務。融通がつく分、事務職時代よりはマシ。

でも、自分が休むと、パート仲間に負担がかかる。

妊活のために職場に迷惑かけてる、って感覚は拭えない。

実は、ステップダウンという手もある

採卵周期の「読めなさ」がこんなにストレスなら、最初から「人工授精」に進むって選択肢もある。

実際、第一子の時は体外受精で 4 回失敗して、人工授精に切り替えたら、精神的にめっちゃ楽になった。詳しくは「体外受精をやめた日のこと。ステップダウンという選択をするまで」で書いてます。

人工授精なら、通院も少なくて済む。

ただし医学的には PPOS 法(黄体ホルモン使った採卵周期)っていう、スケジュール管理しやすい方法もあるらしい。

でも、日本ではまだ浸透してない。

結局、社会が対応できてないんだよね

不妊治療と仕事の両立。

医学的には、どんどん対策が進んでる。

でも、会社側は?社会は?

「不妊治療休暇」制度をそもそも知らない会社、いっぱい。

知ってても「使いにくい」空気がある。

行政の支援も、地域によってバラバラ。

結局、女性個人が「工夫と忍耐で何とか対応」してるだけ。

本来は、社会全体で支えるべき問題だと思うんです。

採卵周期の不確実性は、医学的な課題じゃなくて、社会的・心理的な課題。