採卵前夜、全く眠れなかった。
不安で。恐怖で。
それまで、痛みとは無縁だった。虫歯の治療さえ、すごく怖い人だった。
「採卵って、麻酔するんじゃん。大丈夫でしょ」
医師もそう言ってた。栄養士さんも「みんな耐えてますよ」って言ってた。
でも、動画を見た。Yahoo知恵袋を読んだ。
「予想外の痛み」「泣きそうになった」「トラウマになった」
その言葉が、頭の中を駆け巡ってた。
自己注射の時点で、もう怖い
採卵前の 10 日間、自己注射をする。
ホルモン注射。FSH(卵胞刺激ホルモン)。
「注射?自分で?」
初めて自己注射の説明を受けた時、ビビった。
クリニックに来て、看護師さんに「やってみましょう」って言われた時。
手が、震えてた。
「腹部の脂肪のあるところに、垂直に刺して。ゆっくり、薬を注入します」
え。垂直?
針を見た時、小さいなって思ったけど。でも、自分の体に刺すって、スゲー怖い。
看護師さんが「アルコール綿で、消毒してください」って言った時。
消毒してる間も「え、え、え」ってなってた。
針を刺す瞬間。
「あ、痛い」
想像より、痛くなかった。
針が細いから、刺す時の痛みは、ほぼない。
でも「自分の体に、針を刺してる」って感覚が、スゴク怖い。
痛いんじゃなくて、怖い。
それが、自己注射の正体だった。
自己注射、 10 日間毎日
クリニックから帰って、家で自分でやってみた。
初日は、30 分、腹の前で針を構えてた。
「刺せない。怖い」
夫に「やってくれない?」って聞いた。
夫は「いいよ」って、さっさとやってくれた。
「あ、夫のやる方が、痛くないな」
心理的な問題か、技術的な問題か。
とにかく、夫にやってもらうことにした。
2 日目、 3 日目...毎日、夫に刺してもらった。
10 日目、看護師さんが「今日は、自分でやってみましょう」って言った。
「あ...」
もう逃げられない。
腹に針を構える。
呼吸を整えて。
刺した。
「あ、できた」
自分でもできるんだ。
その達成感が、思ったより大きかった。
採卵当日:朝の緊張感
採卵の日は、朝 7 時に、クリニック到着。
採血されて。問診されて。
「では、採卵室へ」
採卵室に入った時。
医療機器が、いっぱい置いてある。
吸引機の音。超音波機器。
「え、これ全部使うの?」
緊張で、頭がクラクラしてきた。
採卵の流れ
麻酔科医が「では、麻酔を打ちます」って言った。
静脈麻酔。腕に針を刺された。
「数を数えてください。 10 から逆順に」
10、9、8...
7 で、意識がなくなった。
(この間の記憶は、ない)
目が覚めた時、採卵は終わってた。
「5 個、採れましたよ」
あ...成功した。
でも、痛みは後から来た
麻酔から目覚めた直後は、下腹部が「ズーン」って重い感じ。
でも、痛いんじゃなくて、怠いような感覚。
1 時間ぐらい、回復室で様子見。
「では、帰宅してください」
帰り道は、歩くのが重かった。
でも「痛い」ほどではなかった。
採卵後 3 日:予想外の痛み
採卵後 2 日目。
夜中に、腹痛で目が覚めた。
「ん...何?」
下腹部が、ズキズキしてる。
「採卵後の痛みか」
医師から「痛みが出たら、鎮痛剤飲んでください」って言われてたから。
ロキソニン飲んだ。
でも、効かない。
その夜は、ずっと痛かった。
3 日目は、さらに痛い。
「卵巣が、腫れてる?」
医師に電話した。
「採卵後、 3 日目の痛みは、よくあります。超音波で見てみましょう」
クリニック行った。
「卵巣、ちょっと腫れてますね。OHSSの初期段階かな」
OHSS?
「卵巣過剰刺激症候群ですね。通常は、1 週間で治ります」
え...1 週間?
採卵後 1 週間:地獄
その後、 3 日間は、本当に辛かった。
動くと、痛い。歩くと、痛い。
寝てる時も、腹部が重い。
吐き気もする。
「これ、本当に大丈夫?」
医師は「大丈夫です。脱水症状に気をつけてください」って言ってたけど。
本人は「大丈夫」と思えない。
水もいっぱい飲んだ。
でも、トイレも近くなる。
その繰り返しで、 1 週間。
4 日目には、ようやく「生きてる感」が戻ってきた。
1 週間で、痛みは引いた。
痛みの原因を、後で知る
採卵後の診察で、医師が言ったのは:
「採卵の刺激で、卵巣から出血したんです。それで、腫れて、痛かったんです」
「採卵では、平均 15 回ぐらい、針を卵巣に刺すんです。1 回ごとに、ちょっと出血する」
あ...それで、こんなに痛いんだ。
「通常は 1 週間で治ります。でも、採卵された個数が多いと、より腫れやすいんです」
5 個採れたのは「いい結果」だけど。
その分、卵巣のダメージも大きかったってことか。
採卵から 2 週間:回復
採卵から 2 週間で、ようやく日常に戻った。
重い物は持てなかったけど。
仕事には行けるようになった。
この 2 週間は、とにかく「体力が奪われた」って感覚。
疲れやすい。すぐに横になりたい。
栄養士さんに「採卵後は、タンパク質をいっぱい取ってください」って言われたから。
毎日、鶏肉と卵を意識的に食べた。
あと、マカナ などの CoQ10 サプリも。
「採卵後の卵巣の回復には、CoQ10 が効きます」
採卵から 3 週間目で、ようやく「体が、本格的に回復してきた」って感じた。
采卵の痛みって、何なのか
後から思ったのは。
採卵の「痛み」って、 2 種類ある ってことだった。
1 つは「採卵中の痛み」=麻酔で、ほぼ感じない。
もう 1 つは「採卵後の痛み」=卵巣のダメージからくる痛み。こっちの方が、はるかに辛い。
医師は「採卵は麻酔するから、痛くないですよ」って言ってたけど。
それは「採卵中」の話であって。
「採卵後」の苦しみについては、あんまり説明してなかった。
だから、採卵後にビビった人が多いんだと思う。
自分への問い
採卵から 1 か月経った時。
自分は「採卵、やっぱり大変だったな」って思った。
でも、同時に「あ、自分、この痛みに耐えられた」って思った。
虫歯治療さえ怖い人が。
自己注射の恐怖を乗り越えて。
採卵の痛みにも耐えて。
「あ、自分、強いんかも」
妊活を始める前は、そんなこと思ったことない。
でも、このプロセスを通じて「自分の体、すごいな」って気づいた。
痛みに耐える力。回復する力。
それを、自分の体が持ってたんだ。
次のあなたへ
採卵を控えてるなら。
採卵中の痛みは、麻酔でほぼ感じません。
でも、採卵後の痛みと腫れは、本当です。
その準備をしてください。
鎮痛剤を処方してもらう。
採卵後は、会社を 3 日ぐらい休む。
家事は、パートナーにやってもらう。
水を、いっぱい飲む。
タンパク質を、意識的に取る。
CoQ10 や、マグネシウムのサプリを、採卵後に飲む。
それら全部が、回復を早めます。
採卵は「痛い」。
でも、その痛みの先に「赤ちゃんへの道」がある。
その道を歩むために、自分の体を信じてください。
あなたの体は、すごく頑張ります。
採卵後の回復には、マカナ(CoQ10 + ビタミンE)で卵巣回復をサポート。パートナーには メネビット で精子の質を支援してもらう。夫婦で一緒に、採卵後の回復に取り組むのが、メンタル的にも大事です。